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宿に着いて、ひと休み。まだ外へ出るほどではないけれど、寝るには早い。
そんな時間に、友達とカードを一枚、伏せて渡すところを想像してみて。
言っている生き物は、本当? それとも、うそ?
相手の顔を見ても分からない。じゃあ、この一枚どうしようーー!
『ごきぶりポーカー』は、生き物のカードを渡し、宣言の真偽を判断したり、別の人へ回したりするゲーム。同じ生き物を自分の前に四枚集めてしまうと負けになる。集めたいカードではなく、押し付けられたくないカードなのが、考えどころです。
今回は旅先で遊ぶ候補として、メビウスゲームズの公開日本語ルールブック全4ページと商品案内を確認した。実際の宿で遊んだ体験や、友達の反応を再現した話ではありません。まずは三人以上の基本、そして二人で遊ぶときの変更を分けて準備してみよう。
最初は64枚を配る。旅の人数と、遊ぶ時間も合わせよう
基本の内容は、生き物八種類が各八枚の計64枚と、ルールブック。コウモリやハエ、ネズミ、サソリ、ゴキブリ、カエル、クモ、カメムシが登場する。名前にあるゴキブリだけを使うわけではないよ。
人数は二〜六人、対象は八歳以上。販売案内は所要20分、公開日本語説明書は20〜30分としている。どちらも目安なので、出発まであと20分あるから必ず一戦できる、と予定をぴったり詰めないほうがよさそう。
最初の説明やカードを配る時間、最後に片付ける時間もある。宿の夕食へ向かう直前なら、遊び始めるより説明を読むだけにして、帰ってから始める選択もできる。短いゲームでも、途中で慌てて箱へ戻すのは避けたいよね。
公開日本語ルールでは、三人以上の基本は64枚を伏せて配りきり、それを手札として持つ。全員が同じ枚数でなければ始められない、という説明ではないので、人数で割り切れないからと自己判断でカードを抜かないでね。
ここで一つ、資料の違いもあった。販売元の古いウェブ紹介には、配ったカードを見ずに山にする説明がある。一方、公開されている日本語ルールブックには手札として持つと書かれている。今回は後者に沿って紹介するので、遊ぶ際は届いた箱の説明書をみんなで合わせよう。
準備では、まず八種類の名前と絵を一緒に確認してみると始めやすい。これはルールを変える話ではなく、宣言に使う生き物の呼び名をそろえる提案。ハエとカメムシの絵を取り違えたままだと、うそのつもりがなくても答えがずれてしまうからね。
それから、絵柄を見てみたいかどうかも相手へ確認したいところ。かわいらしいと思う人も、虫の絵そのものが苦手な人もいる。旅行の持ち物にするなら、説明の簡単さだけで決めず、そのメンバーでこの題材を楽しめそうかを優先しよう。
カードを配ったら、最初の人を適当な方法で決めて始める。一枚選んで、相手を一人指名し、伏せたまま渡す。ここまでを一度ゆっくり進めるだけでも、最初の動きが見えてくるよ。
「うそ」と答えて正解なら、カードは誰の前に置く?
手番の人は、一枚を選び、何の生き物かを宣言して相手へ渡す。その宣言は本当でも、うそでもよい。受け取った人は、まず宣言が本当かどうかを答えて、表にする方法を選べる。
ここで迷いやすいのは、正解した人がカードをもらうのか、というところ。
このゲームでは、正解すると、その一枚は宣言した側の前へ置かれるんだ。
受け取った人の答えが間違いなら、受け取った本人の前へ表にして置く。自分の前に集めたくないカードなので、答えを当てることと、カードを獲得することは反対向きになる。
練習用の仮の例を作ってみよう。AさんがBさんへ伏せたカードを渡し、ハエだと宣言する。Bさんは、その宣言に対して本当か、うそかを答える。実際にAさんとBさんが遊んだ記録ではなく、取る人を確認する例です。
| 実際に描かれているもの | Bさんの答え | 表にして置く人 |
|---|---|---|
| ハエ | 本当 | Aさん |
| ハエ | うそ | Bさん |
| ハエ以外 | 本当 | Bさん |
| ハエ以外 | うそ | Aさん |
うそ、と答えることが、いつでも勝ちになるわけではない。宣言と絵が合っているかどうかを見て、その答えが合っていたかを確かめるんだね。勢いでめくる前に、何と答えたかをはっきりさせておこう。
最初の練習なら、宣言、答え、表にする、置く人を確認する、という順をみんなで区切ってみるとよさそう。うまく演技することより、カードをどこへ置くかで迷わないことを先にする。
カードを自分の前へ置いた人が、次に新しいカードを出す人になる。答えた人が毎回続けて出すわけではないので、取った人が決まったところで、一度その人を確認してね。
また、本当の宣言をしてはいけないゲームではない。うそを言わなきゃ、と無理に役を演じなくても、その一枚について本当を言う選択もある。その両方があるから、受け取る側も単純には決められないんだ。
最初は顔や声から何かを読み取ろうとしたくなるけれど、相手の性格を診断する場にはしなくていい。ここでの宣言はゲームの選択。いつも正直な人が本当を言うとも限らないし、うそが上手だったから普段も信用できない、とはならないからね。
答えたくない一枚は、見てから別の人へ回せる。でも戻せない相手がいる
受け取った人には、もう一つの選択がある。答えを決める代わりに、自分だけでカードの中身を見て、まだその一枚を見ていない別の人へ回す方法だよ。
あ、自分で答えずに渡せるの?
ただし、ここで手札へ回収するわけではない。受け取った同じ一枚を伏せたまま、次の相手に渡して宣言する。
そのときの宣言は、前と同じ生き物でも、別の生き物でもよい。前の人が言った言葉を、そのまま伝言しなければならないわけではないんだ。もちろん、新しい宣言も本当でもうそでも構わない。
三人の仮の例で見ると、Aさんから受け取ったBさんが中身を確認し、まだ見ていないCさんへ渡せる。Aさんは最初に中身を見ているので、そこへ戻して答えさせる流れにはしない。誰がこの一枚を見たかが、渡す相手を選ぶ条件になるよ。
もし本人以外の全員が、もうそのカードを見ているなら、その人はほかへ回せず答える。誰かが答えるまで、同じ人の間で無限に回せるわけではない。最後に受け取る位置にも、ちゃんと出番があるんだね。
回されたカードに答えて正解した場合、カードを引き取るのは、そのとき宣言して渡した人。最初にその一枚を出した人へ、何人通っても必ず戻る、という仕組みではない。途中で宣言する側も、引き取る可能性を受け持つことになる。
分からなくなったら、いま宣言したのは誰か、いま答えるのは誰か、この一枚をまだ見ていない人は誰か、の三つに戻ろう。最初に配った手札の枚数まで同時に数え直すより、いま場にある一枚を先に整理できます。
最初の一周は、カードを受け渡すたびに、いま誰へ回ったかを確かめるとよさそう。これは誰かのうそを告発するための確認ではなく、選べる相手と、カードを置く人を見失わないためのものです。
旅先では、一人が飲み物を取りに立ったり、途中で別の話に気を取られたりすることも考えられる。遊ぶなら、席のメンバーがそろってから一枚を回し始めると、まだ見ていない人の数え方をそろえやすい。移動中に席をまたいで遊ぶ提案ではないよ。
四枚そろったら負け。手札がゼロになるタイミングも別に見よう
自分の前にある表向きのカードが、少しずつ増える。
あと一枚で同じ生き物が四枚になる。そんな場面なら、宣言された名前の受け止め方も変わってきそうだね。
三人以上の基本では、同じ種類の四枚目を自分の前に置いた人が負けになる。四種類を集めたら負け、ではない。同じ生き物が何枚あるかを見るので、表向きのカードは種類ごとに見えるようにしておこう。
ただ、それを理由に、同じ絵を三枚持っている人へ必ずその種類を渡さなければならないわけではない。実際に何を選ぶかは各自の判断。誰が何を持っているかが、次の一枚を考える材料になるんだ。
もう一つの終了条件は、次にカードを出す人になった時点で手札が一枚もない場合。手札をなくした瞬間に、どんな状況でも即座に同じ判定をする、と省略しないようにしたい。
最後の手札を誰かへ渡したあと、その一枚を誰が引き取るかによって、次に出す人が変わる。手札がないことと、自分が新しいカードを出す番になったことを、一緒に確認するんだね。
最初の説明では、四枚目の条件だけ聞いて始めてしまうと、終盤で、次に誰が出すの?と止まりやすい。だから手札がなくなる条件も先に一度読んでおくと、終わり方をそろえられる。
公開説明書には、八種類すべてを自分の前へ置いた場合にも終了する追加の遊び方が載っている。ただし、これはバリエーションとして分けて書かれているもの。基本の説明へ、知らないうちに混ぜないようにしよう。
同じ卓で、片方は基本、もう片方は追加条件込みで覚えていると、後から結果が違ってしまう。旅先で遊ぶ前も、今回使う説明書と条件を一つに合わせておく。自分の記憶を押し通すより、その場のみんなで同じページへ戻るほうが始めやすいよ。
そして、負けた人を長くからかう必要はない。ゲームでは負ける人を決める仕組みでも、旅行のあとの会話までその人の役にしなくていいんだ。もう一戦するか、ここで別のことをするかは、残りの時間とみんなの気分で選ぼう。
二人旅なら、そのまま四枚ルールで始めないでね
二人で遊べると書いてあるから、二人へ全部配ればいい?
ここは、説明書の二人用の欄を先に開こう。
公開日本語ルールでは、まずよく混ぜたカードから、中身を見ずに10枚を取り除く。その一戦では使わないカードです。残りを二人へ配って、手札にする。
二人の場合、同じ生き物の五枚目を自分の前へ置いた人が負けになる。三人以上の四枚目と数字が違うので、基本のルールを読んだ勢いのまま始めないでね。カードを出す番になって手札がない場合の終了条件も確認しておこう。
十枚を取り除くことと、五枚目で終わること。この二つを準備のときに合わせる。旅先で二人になったからと、人数だけ変えて続きをするより、最初から二人用として整えて始めたいところです。
また二人しかいなければ、受け取った一枚を見てから、まだ見ていない第三の人へ回す選択はない。相手は最初にそのカードを見て出している。三人以上でのパスの流れを、そのまま二人の間で往復させないようにしよう。
二人で遊ぶ候補を選ぶ段階でも、ここは好みが分かれそう。何人かを経由して宣言が変わるところを楽しみたいなら、その部分は三人以上のときにある。一方、二人なら、相手の宣言へ自分が答えるやり取りになる。人数が違っても、まったく同じ展開とは言わないでおきたいね。
出発前にルールを読むなら、二人用の説明まで含めて一度確認し、帰りの荷物へ入れるか決める。現地で買い足す前提にせず、遊べる人数と、その日の時間が合うかを見る使い方です。
なお、説明書の目安は20〜30分だけれど、二人なら必ず短くなるとは保証できない。迷う時間や、初めて説明を読む時間も人それぞれ。夕食や出発の予定から逆算し、片付けまで余裕のあるときに選んでね。
持っていくなら、絵柄・版・机の広さを先に決めておこう
ポーカーと聞くと、役を作ったり、お金を賭けたりする遊びを想像するかもしれない。でも今回の説明書で必要なのは、生き物のカードと、その宣言へ答える仕組み。賭け金を追加する必要はないよ。
購入時は、『ごきぶりポーカー』の日本語版かを確認しよう。今回照合した商品のJANは4001504871260。似た名前の別作品や、追加の仕組みがある版と、名前だけで同じにしないでね。
使う場所にも条件がある。全員が手札を持ち、各自の前へ表向きのカードを種類別に置き、伏せた一枚を渡す。小さい箱だから、どんな小さな机でも同じように遊べるとは限らない。荷物や食器をどけても、その場所をみんなで使えるかを見て選ぼう。
宿の共用部なら、そこをゲームに使ってよいかも施設の案内へ合わせたい。声を上げる遊び方を前提にせず、近くの人や利用時間に配慮して楽しめる場所を探す。寝る直前に盛り上がれるかより、落ち着いてカードを広げられるかが先です。
片付けは、手札と表向きのカード、二人用で取り除いたカードを一緒に戻して64枚を確認する。取り除いた十枚を別のポケットへ入れたままにすると、次の旅行で足りなくなるかもしれない。最初の箱へまとめて戻しておこう。
資料は、販売元の公開日本語ルール全4ページと、メビウスゲームズの商品案内、販売商品の内容を確認した。ウェブの旧紹介と説明書で準備の説明が異なる点は、先ほど記したとおりです。
在庫、価格、送料、出発までに届くかどうかは注文時に確かめてね。間に合わないからと、言語の分からない別版を急いで選ぶより、今回の旅でみんなが読める説明書があるかを優先したい。
最初の一枚を受け取ったら、本当か、うそか。それとも、まだ見ていない相手へ渡すか。
その小さな選択を、みんなで一つずつ進めてみよう。旅先の夜に持っていくなら、まずは人数に合う一戦の準備から、どうぞ!

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